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人形たちに込められた思いやこだわり。
さまざまな、そのひとつひとつを川本氏自身が語ります。 |
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■川本喜八郎のこだわり■
江東の碧眼児、と呼ばれたので、孫権には何処かの血が混ざってしまっていたのだろう。
髪もいくらか茶髪で縮れてしまった。どこか三代目のおっとりしたところが出なくてはいけないのだが、
多分それは口のはしあたりに現れているはずである。
横目であることや眉根のしわは、呉の国の複雑なお国の事情に対処するためにそうなった様に思う。
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孫権(そんけん 182〜252)
字は仲謀。呉の初代皇帝。父の孫堅、兄の孫策の後を継いで、19歳の時江東の主に。
赤壁の戦いでは曹操軍との開戦を決断し勝利を収め、のちに劉備から荊州を奪還する。晩年は後継者問題で道を誤った。
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| ■川本喜八郎のこだわり■ |
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颯爽と現れる江東の快男児美周郎は、作りがいのある人物だった。誰が見ても美しくなければならないが、
一方、策略家で、短気で、洒落っ気もある。はじめはたいして美男でもない造形だったが、これも抵抗にあい、作り直して、今日の周瑜になった。
短命だった無念さもかしらの造形には必要だった。どんなに立派な衣裳を着せても見劣りがしなかった人物。
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周瑜(しゅうゆ 175〜210)
字は公瑾。文武両道で美男子としての誉れが高かった。孫策とは義兄弟の間柄で、張昭とともに呉を草創期から支えたが、
36歳で夭折。赤壁前夜には苦肉の計で曹操を欺いた。孔明の前半の好敵手。
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■川本喜八郎のこだわり■
大将軍呂蒙が、関羽のたたりで狂い死にした江東に、彗星のように現れる若い将軍、陸遜。曹操も孔明も陸遜について余り情報がない、
そういう余り目立たない人物が段々頭角を現してくる顔というのはどういう顔だろう。前にそんな顔を人形劇三国志で見たような気がして、
探してみたら、原作にはいなくてすぐに死んでしまった人物が、俺だ俺だ、と言っていたので、生まれ変わって陸遜として登場してもらったが、
見事に陸遜を演じてくれた。
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陸遜(りくそん 183〜245)
字は伯言。周瑜、魯粛、呂蒙に続く国の大黒柱で呉を安定に導いた。
関羽を油断させ荊州奪還のきっかけを作り、夷陵の戦いでは劉備の脅威を退け、難局を救った。後継騒動で孫権に問責され憤死。
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■川本喜八郎のこだわり■ |
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孫夫人は難しかった。淑玲(すうりん:玄徳の妻。物語半ばで死別)に瓜二つとドラマの中で孔明が観察しているので、
実は同じ型を使って表現した方が良かったかも知れない、と今でも思っている。
男勝りで、情熱的な前半の孫夫人と、蜀と呉の間に立って悩む孫夫人とは別人のように性格が違い、
その違いが出たかどうか今でもいくらか悩みの残る人物である。
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孫夫人(そんふじん)
孫権の異母妹。政略結婚を名目に劉備を呉に拘束せんとの策に利用されたが、
母・呉国太のめがねにかなった劉備と華燭の典を挙げた。譎計により呉に連れ戻され、夫の死を聞くや身投げしたと伝えられる。 |
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