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人形ギャラリー
人形たちに込められた思いやこだわり。
さまざまな、そのひとつひとつを川本氏自身が語ります。
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趙雲 黄忠 馬超 ホウ統
趙雲1
趙雲タイトル
■川本喜八郎のこだわり■

趙雲は、孔明の献策を最も忠実に実行した人物だろう。忠実で生一本を表す白の腹巻き(?) と袴がハンサムな趙雲によく似合った。一番の芝居のしどころである長阪坡の阿斗を鎧の中に守って曹操軍を突破するくだりでは、 髪も乱れ、顔もどろどろになって奮戦したが、こういう場面でも爽やかで嫌みにならなかった。 その趙雲の墓が成都の近郊にあるのだが、まだお参りしたことがないのが残念である。


趙雲写真
趙雲写真 キャラクター紹介
趙雲(ちょううん ?〜229)
字は子龍。はじめは公孫サンに、その滅亡後は劉備のもとで活躍した知勇兼備の武将。長坂では乱軍の中から劉備の嗣子阿斗を救い、 「子龍は一身すべて胆なり」と称えられた。孔明の信頼も厚かった。
■川本喜八郎のこだわり■
云わずと知れた劉備の五虎大将の一人である。関羽と争って一歩も引かず、 その硬骨漢ぶりは劉備の陣営入っても変ることがなかったが、入ってからのトラブルは張飛との間で一寸あったくらいなので、 仲間と協調していく常識人の一面もあったのだろう。上等な焦茶の衣裳が重鎮としての黄忠の存在感を示している。

黄忠(こうちゅう ?〜220)
字は漢升。長沙城下で関羽と華々しい一騎打ちのすえ劉備に降伏。蜀の平定で勇猛ぶりを轟かせ、 漢中の攻防戦で夏侯淵を討ち取った。中国では、老いてますますさかんなさまを「老黄忠」という。
 
■川本喜八郎のこだわり■

馬超には西の方の遊牧民族の血が混ざっているような気がして、鎧に豹の毛皮をあしらったが、よく似合った。髭の剃り跡も濃く、 精悍な顔立ちになった。荊州を守っていた関羽が、張飛と戦ってひけをとらなかった馬超の強さを、孔明に尋ね、 孔明が「髭殿(関羽のこと)には敵わないでしょう」とかわして関羽を安心させる挿話は、かえって馬超の強さを際立たせて妙である。


馬超(ばちょう 176〜222)
字は孟起。雄姿英発の猛将で「錦馬超」と呼ばれた。父馬騰と弟二人を曹操に殺され、渭水の畔で激しい復讐戦を繰り広げた。 のちに張飛と葭萌関で名勝負を演じたが、孔明の策で劉備に帰順した。
 
■川本喜八郎のこだわり■
ホウ統は「三国志」の中で、僕の好きな人物で五指に入るほどの人で、そのために、 他の人物を作るのとはまた違った意気込みがあった。まず、孫権がホウ統の顔をみて、嫌悪感を持ち、 幕僚に入れるのを断ったという挿話から、顔に疱瘡のあとのある醜男になった。着るものにも頓着しない人である、 とちょっとよれよれの道服を纏った。きらびやかな衣裳の人々のなかで、目立つ存在になった。

 
ホウ統(ほうとう 179〜214)
字は士元。孔明の「伏龍」に対して「鳳雛」と並び称された知略の士。赤壁の戦いでは連環の計を建策し、江東に勝利を齎した。 孔明とともに劉備の片腕となった矢先、落鳳坡で不慮の死を遂げた。